#17「カルデッド」
前作『パブリック・リレーションズ』の反響が予想以上で戸惑う。単純に「誰も死なない話だったから」だとすると、不安になる。なぜなら本作は「死」、それも「自殺」をテーマにした短篇集。キリキリした人間模様を描く、ヘビー級の作品になるだろうから。
なぜ、それでもこの作品をやるのか。なぜ、「自殺」なのか。まったくキャッチーではないし、動員に苦しむことは分かっているのに。とある映画監督に、『甘えない蟻』は「陰鬱すぎる」と非難されたのに。
10年連続年間3万人超の自殺大国日本。その事実に対し、何かできるとはまったく思っていない。今ある社会問題に対し、演劇は哀しいくらいに無力だと思うから。それでもこの作品を上演したいと思う動機はただひとつ。「社会」の問題には無力でも、「あなた」の問題には何かできる。
・・・かもしれないと思うから。
本作は再演2本(※)、新作2本、計4本の短編オムニバス。今、日本のどこかで実際に起こっているかもしれないことを。創りたいのは空気。それも吐き気がするほど濃密な。
※『リグラー』(2010年上演)、『甘えない蟻』(2011年上演)
なぜ、それでもこの作品をやるのか。なぜ、「自殺」なのか。まったくキャッチーではないし、動員に苦しむことは分かっているのに。とある映画監督に、『甘えない蟻』は「陰鬱すぎる」と非難されたのに。
10年連続年間3万人超の自殺大国日本。その事実に対し、何かできるとはまったく思っていない。今ある社会問題に対し、演劇は哀しいくらいに無力だと思うから。それでもこの作品を上演したいと思う動機はただひとつ。「社会」の問題には無力でも、「あなた」の問題には何かできる。
・・・かもしれないと思うから。
本作は再演2本(※)、新作2本、計4本の短編オムニバス。今、日本のどこかで実際に起こっているかもしれないことを。創りたいのは空気。それも吐き気がするほど濃密な。
※『リグラー』(2010年上演)、『甘えない蟻』(2011年上演)
PV
キャスト
飯田杏実
狩野和馬(InnocentSphere)
菅野貴夫 (時間堂)
菊地未来
熊野善啓(チャリT企画)
小平伸一郎
佐瀬弘幸(SASENCOMMUN)
廿浦裕介(少年社中)
蒻崎今日子(JACROW)
谷仲恵輔
スタッフ
舞台美術:青木拓也
照明:阿部康子
音響プラン:岩野直人
音響オペ:星野大輔
宣伝美術:川本裕之
舞台写真:鈴木淳
舞台監督:吉川悦子
制作:吉水恭子(JACROW/芝居屋風雷紡)、黒田朋子(JACROW)
企画:JACROW
協力:今村圭佑、MC企画、シーグリーン、スターダス・21、トリアス、にしすがも創造舎、ニチエンプロダクション
会場
下北沢OFF・OFFシアター